日記

2016年冬アニメ(中間報告的)感想

2016.01.23

まだ2016年も始まったばかり、アニメも始まったばかりで3、4話を消化といったところですが、早くもネット上に分かったような感想をぶち上げる早漏なオタクどもをチラチラと見かけるので私も尻馬に乗る感じでテキトーに書いてみたいと思います。

プリンス・オブ・ストライド オルタナティブ

陸上版Free!。

一体なにがオルタナティブなのか分かりませんが、きっとストライドの王子様に代わるなにかがアニメにはあるのでしょう。

街中で行う障害物リレー、走者をタッチでつなぐリレーショナー。陸上競技には縁がないもので…あまりピンときませんが、彼らがストライドという競技に熱を上げる様を観ているとなんだかスゴイ競技のように思えてくるのが不思議です。

モノとしては女性向けなんだと思いますが、まったく女子がいないわけでもなく、花澤香菜演じる桜井奈々がほとんど目立たないけどリレーショナーという重要なポジションで物語を下支えしているのはいい配役だなあと感心します(奈々ちゃんは一応主人公みたいですけど、あの扱いは主人公故の宿命みたいなものですね)。

とりあえず今期はこの健全なスポーツアニメを観ておけば全体の7割はカバー(?)できるんじゃないでしょうか。
「じゃあ面白いの?」って言われると、「まあ…面白いんじゃない?」って答えたくなるところもFreeを髣髴とさせる感じです。

無彩限のファントム・ワールド

KAエスマ文庫という京アニの企画室みたいなところからひり出される(失礼)ストーリーとくれば、せめて『中二病でも恋がしたい!』くらいの面白さはあるだろうと思っておりましたが、そんなことはありませんでした。

ヒロインの川神舞パイセン(CV.上坂すみれ)がおっぱいの弾性を生かしてリンボーダンスのファントムを攻略するというアニメにおけるおっぱい表現の新境地に思わず「著者は天才か?」と突っ込んだものですが、同じように著者を天才扱いした『新妹魔王の契約者』だって別に面白いとは言ってないわけで、えっちであることがカタルシスを与えてくれるわけではないのだということでしょう。

というわけで作画動画は素晴らしいの一言ですが、原作イラストのしらび先生っぽさは微塵もありません。あるのはパッと見でわかる京アニ顔のみです。

絵を描いてファントムを封印するというと、似たような設定のラノベを最近読んだ気がしなくもありませんが、とにかく地味です。主人公自ら己の存在意義を危ぶむくらいです。
でも重要なのはそこじゃありません。

面白いとか面白くないとか、そんな極端な二元論でモノを語るなんて愚かしいことこの上ありませんが、正直なんで面白くないと思うのかも分かりません!
主人公が冒頭、設定を解説してる場面で早々にチャンネルを切り替えたくなりましたが、いったいなにがそうさせるのか。
作画良し、キャラも良し、声も良し、設定も…まあ良し、なのに今まで観てきた京アニの作品の中でもダントツの最下位です。もっとも、最近の京アニ作品なんてどれも画一的な出来栄えだとは思いますが。

新キャラを増やすレベルで原作を改変してでもこの程度なわけですから、原作が気にならなくもないですけど、あんまり買う気も起きません。

こんなん面白いと思う人がいたら、それはもう味気のない鈍色の雲に覆われた世界で呼吸をするためのみに存在しているか、よっぽど禁欲的な生活を送っている人なんじゃないかと思います。

OPの曲調がちょっとダサい感じなのも忌避してしまう要因なのかもしれません。

フロイト先生だって「面白さは、あなたの弱さの中から生まれる」って言っていました(※言っていません)。
つまり、私はこの作品に対して無敵だということです。

もう意味が分かりませんね。次行きましょう、次。

SUSHI POLICE

「これってアニメなの?」て聞かれたら、当然アニメと答えるでしょう。
でもきっと、そういう回答を聞きたいんじゃないんです。

世の中(主にTwitter)には○○警察なる人達がいて、特定のジャンルに対して強いこだわりと偏見を見せたり、意味不明なことをのたまったりするわけですが、実際に存在すると言うよりはレッテルとか卑称の一つなので、例えば「的を得る」と聞いただけで発狂し出す人たちにだって適用できるはずだと考えられます。

そんな、レッテルを貼られそうな行為をジャパニーズ”SUSHI”に対してやったらこうなりますよっていうアニメなわけです。

どうもこういったアニメは非常にシュールなものが多い印象ですけど、玉石を混合しても同じ色や形にしか見えないオタク向けアニメを見てるよりは…(内心全くそんなこと思っていませんが)…マシなんじゃないかと思います。

ハルチカ〜ハルタとチカは青春する〜

このタイトルの『〜』、キーボードから打てる波ダッシュ『~』とは違って機種依存なんじゃないかと思うんですけど、公式に準拠してそのままでいきます。
タイトルについてもう一つ言うと、「青春する」ってなんかもっと他に言い回しなかったのかなって考えるんですけど、千夏ちゃんはともかく、春太君は助詞を省略しない派だと思うんです。でも、そんなこと気にしてもしょうがないですね。

内容としては『氷菓』+『響け!ユーフォニアム』を3くらいで割った感じだと思います。
三角関係とは言いますが、千夏ちゃんが春太君に対して多少思うところがあるくらいで、恐らく基本は∧のようなものです。

春太君は持ち前のホモパワーで他人の事情にグイグイと迫りつつ荒療治も駆使して積極的に部員集め。
千夏ちゃんはたまにいい働きや閃きを見せるものの特に役立つというわけでもなく順調に青春を消化。

どうも事情があるらしい顧問の先生が出てくる度に『響け!ユーフォニアム』の思い出が蘇る面持ちですが、学校生活はいたって平和です。

個人的には千夏ちゃんの肩から腰にかけて八の字に膨れ上がる髪の毛や不思議な輝きを持つ瞳の虹彩が気になって仕方ありませんが、京アニ的顔面にこだわるどこぞの会社よりはいい仕事してます。
さすがは唐突な当たり前の孤独を生み出したP.A.WORKSですね。

ノルン+ノネット

乙女ゲームのアニメ化というところですが、主人公のこはるちゃんがとても可愛いです。

リニューアルしたチキンラーメンのマスコットキャラクターみたいなのがいますが、それも可愛いです。

世界観は意味不明です。

戦闘はターン制なのかと思うくらい単調です。

うたプリでもありましたけど、女の子を高いところから落とすのは危ないのでやめましょう。

アクティヴレイド-機動強襲室第八係-

谷口悟朗総監督!なんて聞いたらもう『ファンタジスタドール』よりは確実に面白くなるだろうということが予想されましたが……。

『TIGER & BUNNY(タイガー&バニー)』と『PSYCHO-PASS サイコパス』を足して、『パトレイバー(実写映画版)』っぽくした感じでしょうか。
今のところは評価が難しいの一言です。

キャラデザは素晴らしいです。食戟とか成年漫画的セ○クスは始まりそうにありませんが。

OPを聞いていると、『甘城ブリリアントパーク』のOPのCMで流れたAKINOがキレッキレの動きを見せるMVが脳裏に浮かんでくるのもご愛嬌。

次回予告がとてもかわいらしくて好きです。

少女たちは荒野を目指す

田中ロミオ信者待望の新作はタカヒロプロジェクト!……と聞いてがっかりしたアナタ、ロミオ先生は光属性のなかで健全にシナリオを書いていると言っているので、安心していいと思います。

事前情報だと『CROSS†CHANNEL』コンビ!という触れ込みでしたから、「オクルか!?」「魔術大戦かも」と期待した方もいるのではないでしょうか。
でも、タカヒロと聞いただけで熱心にロビー活動に専念するタカヒロアンチにはなりたくないと思いますので、ぐっと我慢してゲームの発売を待ちましょう。

とにかく信者たちにとって垂涎なのはシナリオであって、アニメが先に出ようがなにしようが知ったことではないと思うのですが、売り方としてはどうなんでしょうか。

アニメに田中ロミオが関わっていないか、関わっていたとしてもごく小さいものだという説には頷けるものがあります。ゲームの発売3月だし。忙しいですよね。あと、スタッフクレジットにも原作シナリオとしか書いてません。

そうなるとやはりアニメのクオリティがゲームの売れ行きにも影響してしかるべき(足引っ張んなよっていう上から目線)だと思うのですが、ここらへん、あまり前例が思いつかないので分かりませんが、今のところは厳しいのではと感じます。

内容に関しては『冴えない彼女の育てかた』とほぼ同じ言ってしまえば済むものです。そりゃ細かな違いはありますけど。

作画はひどいです。1話から不安にさせられる絵でした。顔と首から下がうまく繋がっていないあの不気味な感じ。

あんなにすぐにゲーム作れるメンツが集まるものかと思うのですが、世の中で実績のあるサークルや会社は実際にそれを集めたわけで、多少都合が良くてもいいのでしょう。

個人的には今期アニメの荒野っぷりと相まって因果だなあと思う次第であります。

ゲームは体験版が出てるみたいなのでやってみようかな。

僕だけがいない街

無意味な原作改変によってクソアニメと化した『龍ヶ嬢七々々の埋蔵金』が記憶に新しいノイタミナ枠ですが、久々に面白そうな作品が出てきました。

主人公の棒読みとか子供時代の演技声質なんとやらっていうのはほとんど気になりません。

実況板ではやたらめったらにあの手この手で犯人のネタバレをかまそうとする必死な人がいますが、この作品の面白さはきっとそれを超えるものだと信じて毎週楽しみにしましょう。

個人的に今期一番だと思います。

ファンタシースターオンライン2 ジ アニメーション

お話の整合性?理由付け?そんなものはPSO2というゲームを宣伝する目的のためならおざなりでOKだぜ!という潔さを感じる販促アニメ。

オンラインゲームのアニメというと、マルチエンディングという手の込みようにも関わらず早々に視聴者の記憶から消え去った『ガンスリンガーストラトス』という作品がありましたが、本作も同じ末路を辿りそうな気配がします。

とはいえ、脈絡もなにもあったものじゃない場当たり的なストーリーは観ていて楽しいので、今期の中ではなかなか悪くない部類だと思います。

どうみてもモブにしか見えない生徒会長の泉澄リナ、なに考えてるのか分からない鈴来アイカとキャラは結構好きです。
見どころはSORO(CV.玄田哲章)の演技でしょうか。携帯機でどうやってあんな人間的なアクションをとってるのか気になるとこではありますが、EDでワイプ芸をしているので深くは考えないようにしましょう。

EDといえば、ワイプで踊っているSORO先生もそうですが、ラッピーちゃんが超かわいい。

だがしかし

竹達彩奈演じる枝垂ほたるが熱く語る駄菓子とは、我々の子供時代の栄華を呼び覚ます珠玉のロマン……というだけで30分は長すぎる!そんなアニメです。

私は一応昭和生まれではありますが、ほとんど平成生まれみたいなものですので、もしかしたら駄菓子というものに触れずにここまで生きていたかもしれないところ、幸いにも実家の近くには駄菓子屋がありました。
とはいえ駄菓子という文化の奥深さの前では知らないお菓子のほうが多いわけなので、こんなんあるんかい!と感心することもあります。

キャラデザは原作っぽさを残しつつ、クセもマイルドになっているのでとてもいい感じです。薄い本への期待も高まります。

でも30分は長い!長すぎる!5分か10分アニメで良かったね。

追記:3話を観てボンタンアメを久しぶりに食べました。歯にくっつくし、柑橘系フレーバーは好きじゃないけど、すごい美味しい。あとお安い(76円)。あっという間に1箱食べてしまった…。

おしえて!ギャル子ちゃん

ウルトラスーパーアニメターイム♪でお馴染みUSATの10分アニメ3連続枠の先鋒。

これも原作?に比べて非常にマイルドな作画で視聴しやすいと思います。

でも下品です。

ご飯食ってる時に陰毛だとか生理だとか言われると、いくら下ネタ好きでもチャンネル変えちゃいますね。

これのせいで、『石膏ボーイズ』『旅街レイトショー』を未視聴です。

紅殻のパンドラ

今期の中でもぶっちぎりで公式サイトがしょぼい件で(私の中では)話題のアニメ。
身につまされる思いがして大変恐縮ですが、予算がなかったんだと思います。

女性科学者ウザル・デリラ(CV.田中敦子)は草薙素子の関係者では全くないともいますが、なにか意識しての配役ではないかと予想します。

六道神士×士郎正宗!なんて宣伝されてますけど、士郎先生はほとんど関わってないらしいです。

お話はゆるーいSFギャグアクションといった感じでしょうか。
クラリオンかわいいなーくらいの感想しか浮かんできません。

TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND(本人たち曰く略称はないそうです)による劇伴が個人的に注目ポイントです。『トリニティセブン』の雰囲気が好きなら(内容は置いておいて)オススメです。

霊剣山 星屑たちの宴

公式サイトのmetaタグに記述してある「霊剣山で待ってるぜ!」。今現在はその霊剣山へ向かっているところです。

仲間が増えたり減ったりと忙しい感じで、案外面白いです。

本場中国での所謂”俺TUEEE”らしいのですけど、そこまで悲観しなくても大丈夫です。

作画のクオリティは低め。OPでいきなり半裸の主人公が流れてくる辺り、説明不能な謎のお約束感を堪能できます。

ブブキ・ブランキ

3DCGアニメ。今期は同じトゥーンレンダリングで表現された『亜人』がありますが、『亜人』よりはこちらのほうがいくらかクセがなく観やすいかと思います。

放映前に散々CMを観せられたので引き気味で視聴しましたが、色々とお約束に突っ込みたくなるものの、今期の中ではまあまあ面白いと思います。

ただ、主人公たちにイマイチ魅力がありません。

逆に、演技はさておいて万流礼央子みたいなキャラは結構すきです。早く負けないかな。

ラクエンロジック

ロジカリストをやめちゃって隠居してる主人公にしつこく尋ねて順調に戦線復帰フラグを構築する妹。
そしてぽっと出のヒロインに「人格(ロジカリストとしての力?)あるでwww」と言われ妹涙目。
「お兄ちゃんの使命は家族を守ることだって言ったじゃん!」食い下がる妹。

「は? 人格見つかったんだから話は別www」と主人公の熱い手のひら返しに痺れたりしましたが、1話以降観ていません。

ナースウィッチ小麦ちゃんR

無印を知らないけれど、そもそもキャラ設定が変わっているのであまり問題はない……と言いたいところですが、主人公の吉田小麦(CV.巴奎依)の声と演技には賛否があるようです。

さすがプリパラを手がけるタツノコプロ作品なだけあって『ミリオンドール』や『あにトレ!EX』のダンスパートで恐怖を覚えた人も安心のクオリティとなっています。

問題は主人公の小麦ちゃんが『グリザイアの果実』に出てきたみちるちゃんにしか見えないことです。しかもみちるちゃんは魔法少女にも変身できるので困ったものです。髪の色の違いでは区別できない類似性が気になって仕方ありません。

虹色デイズ

たまたまテレビを点けたらやってました。

全く興味はないのですが、筒井まり(CV.内山夕実)というキャラクターがキ○ガイすぎたので感心しながら観てました。

まあ、人の顔にツバを吐くくらいならネタとして許せ……るのかもしれませんが、他人のものを捨てる、これはいけません。

アニメで不快なキャラを見たのは久々なような気がします。

Dimension W

次元軸Wに存在する無尽蔵のエネルギー…という設定、そしてそれをもたらすセントラルの威容をみて『ビビッドレッド・オペレーション』!?と思ったアナタ。ビビオペなんてアニメのことは今すぐ忘れましょう。

事前情報では『SoltyRei』かな?と思ったものですが、あながち外れてもいないような…いや、別物ですね。

今期の僕街と同じく原作力の高い作品です。

灰と幻想のグリムガル

そろそろ疲れてきました。

六花の勇者』が少し捻ったファンタジーだとするなら、この作品も王道をちょっと外してみた異世界ファンタジーになると思います。

ゆるーく淡々と進む日常系といったところでしょうか。緩慢な内容のせいか観てて寝落ちしました。

シュヴァルツェス マーケン

うんめーにゃ!と言いそうで言わないカティア・ヴァルトハイム(CV.田中美海)の運命やいかにといったところですが、評判はあまりよろしくないようです。

TEもマブラヴも知りませんが、それでも今期の中では面白いほうだと思います。

最弱無敗の神装機竜

原作は4巻くらいまで持ってます。内容は殆ど忘れました。

たしか読んでいるときは「ISっぽいな」と思った記憶がありますが、アニメで見るとより「ISっぽい」と感じます。

原作を2巻以上持っているということはきっと面白かったんでしょう。そうであって欲しいです。

蒼の彼方のフォーリズム

エロゲアニメ。

まーさかあの福圓先生がエッチなゲームに出ているとか、そんなわけありませんよ。でもウワサによれば佐藤院麗子(CV.種田梨沙)以外は原作準拠のようです。

とぶにゃん。

この素晴らしい世界に祝福を!

『無彩限のファントム・ワールド』が意図的に原作イラストを無視しているのだとすれば、こちらは大人の事情で原作イラストを無視したキャラデザになっているのではと推測します。

原作は正直ちょっと退屈でしたが、アニメは非常にテンポが良くていい感じです。

作画は本当に最低ラインを保っており、『俺、ツインテールになります。』みたいに超えちゃいけないラインをオーバーしないことを願うのみです。

総評

今期は内容よりもさらに輪をかけてOP/EDが荒野だと思いました。

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