日記

転生少女の履歴書 1(著:唐澤和希)

2016.03.08

本格的にライトノベルを読むようになったのは実家を出てからなので、つまり成人して以降ということになり…、そう考えると遅咲きすぎない?って思うわけですが、ライトノベルとはいえ買い続けるとなかなかの金額になるわけで、収入があることに感謝する毎日です。
その読み始めた頃というとだいたい2009年とか10年辺りなわけですけれども、調べてみるとあんまりピンとくるタイトルがありません…本屋で推されている作品はだいたい来期アニメ化!とか絶賛放送中!みたいな物が多いわけで、その時刊行された作品=読んでました、ってことにはならないのかもしれませんね。

ところで、『放送中』と『放映中』ってどちらが正しいのか気になりましたが、TVアニメはどちらかというと放送中とするのがいいようです。
「放映」と「放送」の使い分け | ことば(放送用語) – 放送現場の疑問・視聴者の疑問 | NHK放送文化研究所

本作はいわゆる、なろう系と称されるところの異世界転生モノになります。
主人公は交通事故などで現世に別れを告げ、記憶を引き継いだ状態で異世界に転生する…。
いつの間にか市場はそんな作品で溢れかえっている印象なのですが、時代の潮流は間違いなくこういったジャンルの作品にあるのではないかと感じます。

とはいえ「小説家になろう」のサイトのことは全く知らず、今もよくわからないので、特になろう系のライトノベルを買い集めているわけではないのですが、この作品は今まで読んだ転生モノの中で一番面白いんじゃないかと思いました。

主人公がどの時点で転生したかにもよるとは思うのですが、年齢に見合わない知識と勇壮さで異世界を攻略していく…という王道?を少し外して主人公の精神年齢はあまり高くない印象です。
そういった、転生前から引き継いだものをバランスよく使って主人公の成長物語としている点が面白いです。

あと、珍しく主人公が正真正銘の女性です。明るく前向きな、けれどもどこか影のある、そんな性格が地の文によく表現されています。

異世界転生が普通のファンタジー小説と違う点は私たち現代の人間の言葉や用語をそのままレトリックとして機能させることができる点にあると思います。
主人公のリョウが、貴族の小間使いとして働く毎日を、また方方へ奔走し忙しい日々を送る屋敷の主人をみて『ブラック企業』と評する一文は異世界転生ファンタジーが『転生』たる所以でしょう。
そういった主人公の一人称でサクサク進む文章も読みやすいです。

1巻でもだいぶ波乱万丈の履歴書が完成したな…といったところですが、2巻以降は落ち着いた話になるのでしょうか? 主人公の周りのキャラをみるにそうもいかないような、そんな気もします。

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