日記

ようこそ実力至上主義の教室へ2(著:衣笠彰梧)

2016.05.31

続いて2巻でございます。

1巻で「お、これは面白そうだな」と思わせておいて2巻で読者のハートをキャッチする。この手の長編ではおおよそ理想的な展開ではないでしょうか。
どこぞの『リゼロ』みたいに6巻でやっとタイトルコール――みたいな作品よりはよっぽど読者に優しい仕様です(もっとも、リゼロは読者にストレスを与えるところが面白い要素で、かつ元々書籍ではありませんが…)。

最底辺Dクラスの暴走特急、赤髪の須藤君は早々に停学の危機になり一騒動というところです。ぼちぼち他のクラスの生徒とも繋がりができはじめ、早速物語が動いております。
今後も問題は噴出していくんでしょうが、作中でも言及されている夏休みのバカンス、楽しみですねぇ。

こういった作品は文章の中で展開される「ハッタリ」をいかに楽しむかというところがポイントだと思います。
代表作は『魔法科高校の劣等生』でしょうか。人によっては稚拙とも捉えられてしまうような論理をどう享受していくか。
たとえ穴があろうが破綻していようが都合が良かろうが、自分なりに楽しめていればいいんです。

ところで、こんな感想とも言えないなにかを書いている間にも先に出てきた『劣等生』や『魔弾の王』とか『龍ヶ嬢七々々』とか結構積んじゃってる(軽く数えたら30冊以上!)んですけど、どうしましょうね…。
いや、はよ読めよって思うんですけど、その…はい。
これは昔から親に言われていたことです。ダメですね、買って満足するタチというものは(反省の気配なし)。

世の中は増税だのテロだの地震だのって大変ですけど、市場には一個人ではとても把握できないくらいたくさんのコンテンツがあふれていて、いい時代だなって、思います。

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