日記

ダウトコール ―三流作家と薄幸執事の超能力詐称事件特別対策―

2016.07.12

知力と機転を尽くして欺瞞を破る、そんな作品です。
主人公が恐ろしいストーカーから逃げ、お嬢様の通う学園に雪崩れ込む非日常の連続は一見雑なようですが、構成自体は良く出来ていると思います。

「作家ってよく自殺するイメージがあるんだけど、お前はしないのか?」
P154

ただし、自身の不幸体質や宗教団体を壊滅させた杵柄などで雑学に詳しい主人公と、文学を愛するヒロインの皮肉たっぷりの掛け合いがほとんど全編にわたって展開されているため、すこしクドいと感じるかもしれません。

絵はとても良いです。挿絵の茜ちゃんが可愛いのはとてもグッドです。

続きがないのは惜しいような気もしますが、仕方がないのでしょう。

, Amazonアソシエイト, ライトノベル, 本を読んだ