転生少女の履歴書2(著:唐澤和希)
2016.09.12
近頃は面白い作品がない! なんて嘘ですよ。ありますよちゃんと。
新境地の開拓を恐れて似たような作品ばっかり買ってるから、そんな錯覚に陥るのです。
昔は~、なんて言ったところで、当時を知っているわけはありませんから、タダのニワカの戯れ言です。
新刊が出てわりとすぐに買っていたのですが、楽しみは後に取っておく派なのでしばらく積んでおりました。
1巻では東奔西走と波乱万丈の人生でしたが、2巻では主に学園生活がメインのため、そこまで忙しい感じではありません。
上流社会との齟齬からか、なかなか友人が増えない主人公が頑張るお話です。
結局のところ、主人公スゲー、主人公ツエーにもっていくのがこのテの作品の王道なわけですが、愛情に疎い主人公の少しズレた解釈とマトモなツッコミによって展開される地の文のおかげでストレス無く読み進めることができます。
この巻で入学から進級までお話が進むのですが、内容が薄いというわけでもなく、バランスはよく取れていると思います。
それにしても、魔法で縫製した服は魔法で脱がせることが出来るって、とても素晴らしい設定の有効利用ですね。
いえ、べつに邪な気持ちで本を読んだりしませんよ。ただ、ちょっとえっちだなあって、そう思うだけです。