蜘蛛ですが、なにか?3(著:馬場翁)
2017.03.22
既存作品のせいで感覚がおかしいだけで、3巻までくるとなかなかの長編だなあと思うわけですが、まだまだ終わりそうにないと感じさせる構成になっています。
Web小説というフォーマットからすると、書籍化するときに一冊あたりの区切りを考慮するというのはなかなか大変なんじゃないかと思うのですが、この作品は場面の切り替わりが激しいので、うまいことそれぞれ収まっている感じがします。
かつて自らを恐怖に陥れた地龍と対峙する蜘蛛、迫りくる陰謀に翻弄される臆病な勇者、それぞれの物語が大きく動いていきます。
魔王は一体誰なのか? なんて考えるまでもないわけですが、地上に出た蜘蛛子ちゃんのさらなる成長に期待しています。