日記

金色の文字使い―勇者四人に巻き込まれたユニークチート―(著:十本スイ)

2017.04.02

またいつものあれでございます。なろう系異世界転移(異世界召喚)です。

どの要素がどこで初出なのかということを調べずに言えば、特に真新しい設定は……《文字魔法ワード・マジック》という便利で分かりやすいチート要素でしょうか。

この作品を一言で表すと『淀みない』ということに尽きます。
別な言葉で言えば、都合がいいということなのですが、最初から最後まで同じペースで物語が進行するので、展開には驚くほど起伏がありません。

不快に感じることがあるとすれば、主人公の傲岸不遜な性格と独善的な言動でしょうか。
ただ、全編に渡って同じ態度を徹底して貫き通すところは好感が持てます。

ちょっとおもしろいと思うのは貨幣制度でしょうか。
ギルドで登録した際にもらえるカードにポイントのような形で溜まっていくのですが、これは魔法か何かを使ってビットコインみたいな仮想通貨的な発想で価値を担保している……のだとしたらなかなか斬新な設定ではないでしょうか。

ということで、結構好みの作品でした。

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