日記

コップクラフト(著:賀東招二)

2017.05.23

賀東招二作品といえば……

学生時代に読んだフルメタル・パニック!や、最近アニメ化された甘城ブリリアントパークなどがありますが、この作品はハードボイルドで退廃的な近未来といった趣のSF作品です。

というか、フルメタの連載が長すぎたせいか、あまり作品数は多くないんですね。

雑多で治安の悪い都市の模様を表す描写の数々がいかにもSFという感じですが、著者お得意のミリタリー要素あり、異世界あり魔術ありで、さすがに世界観はとてもよく出来ています。
ちなみに、先ほど近未来なんて書きましたが、それほどテクノロジーが進化している風でもないようです。

この作品の存在自体は知っていたのですが、ガトー信者からすると刊行遅いし完結する気配もないのでオススメしないといったコメントを大昔に見た記憶があってスルーしていました。
2000年台の作品のため、近頃流行りのジャンルからはかなり離れた内容ですが、甘ブリを読んでなにか違うな……と感じていた私にはうってつけの面白さでした。

好きな作家には自由に様々な作品を出してほしいものですが、やはりなにか期待してしまうというのも、仕方がないことだと思うのです。

あとがきも秀逸なので是非。読んでいると、女王陛下の魔術師シンドロームEなんかをまた読みたくなりました。

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