ゴブリンスレイヤー(著:蝸牛くも)
2018.03.30
何やら評判のいい作品なので買ってみました。
ファンタジーやラノベとしてはごくありふれた世界観、設定、展開だと思います。
しかし、主人公の「小鬼を殺す者」としての生き様は異様なほど徹底されており、正気の沙汰ではありません。
ゴブリンを討伐することは冒険者の描く夢はとはかけ離れた陰惨で醜悪な汚れ仕事を請け負うということであり、だれもやろうとはしない……。こっちで言うところの3Kみたいなやつですかね。
そんなゴブリン討伐を片っ端から請けてはゴブリンを殺しまくる主人公と、その周囲の人々とのお話です。
特徴的なのは、キャラクターには特に名前がないというところでしょうか。基本的に役職、パーティでの役割、またはあだ名のようなもので会話が成立しています。
こういった構成で著者の文章力が発揮されており、とても読みやすく描写も丁寧です。
神も認めるサイコロを振らせない男、ゴブリンスレイヤーの活躍が気になるところです。