ありふれた職業で世界最強3(著:白米良)
もはや、「ありふれた職業ってなんだっけ?」といった感じですが、表示に描かれた新キャラを追加しつつ物語は進みます。
今回は主人公がクラスメイトの一部や担任の先生と再会したり、今後の旅の足がかりを得る準備期間のような展開で、ダンジョン攻略は無しです。
とはいえ展開はなかなか熱いので前回に比べると持ち直した感じはあります。
ただ、「それはまた別の話」と文章を切る場面が多すぎます。たいていは特に興味をそそられる話ではなさそうなのでどうでもいいのですが、この作品が好きだというほど風呂敷をあちこち広げられている気がして読書に集中できなくなるかも……しれません。
ありふれた職業で世界最強2(著:白米良)
前回、ステータスアップと今後の目標を設定した主人公たちは新キャラ加入などの概ね予想された展開で新たなダンジョンを攻略していきます。
一方で、他のクラスメイトたちの動きはほとんど描写されません。
主人公がダンジョン内でヒロインと出会ってしまったため、どうバランスをとるのかなと思いましたが、今の所特に重要な役割はなさそうです。
新キャラは……どうなんでしょうね。まあ、おっぱいが大きいのはとてもいいことだと思います。
前回とはノリが違うというのもあると思うのですが、1巻と比べるとあまり熱量は感じないお話でした。
ありふれた職業で世界最強1(著:白米良)
説明不要の異世界召喚モノ、主人公が限界を超えることで最強(かどうかはこの巻では曖昧です)になるお話です。
スクールカースト最下位の主人公は他のクラスメイトと共に異世界へと召喚されますが、色々あってダンジョンの最下層へと落ち、そこから不屈の精神でダンジョンをさらに下り完全攻略、その途中で得た伴侶と共に地上へ戻ったところで1巻は終わります。
ゲームマスターとしての神がとてつもない力を持つ世界の中で、果たして主人公は元の世界に帰ることができるのか。
冒頭は少し怪しい文章が並びますが、特に読みにくいということはありませんでした。
理想のヒモ生活2(著:渡辺恒彦)
月日が過ぎ去るのは早いもので、もう2018年も折り返し地点です。今年は全然本を読んでいない気がします。
さて、2巻にして早速王子誕生です。
時間の進みが急に早くなったように感じますが、最低でも30年の異世界生活が待ち受けているわけですから、これぐらいサクサク展開していかないとダメなのかもしれません。
とは言っても、王子誕生にあたって主人公の貞操を縛る密約が成されるなど今後の物語に影響するような重要なお話もあり、内容は充実しています。
本屋で見ちゃったんですけど、これ10巻も出ているんですね。
ハーレム否定の方向でどうやって読者の興味を引いていくのか、気になるところです。
理想のヒモ生活1(著:渡辺恒彦)
お久しぶりの更新です。
こういった本を手にとってしまうということは、潜在的に「そういう」ことに憧れていることの証左でしょうか。
異世界に召喚される系のお話です。
異世界に行く主人公というものは同時に文化の伝道者でもあるわけですが、このお話では召喚の際に発電設備を持ち込み、現地でも家電やらパソコンなど現代技術の恩恵にあずかるという他では読んだことのない大胆な展開が特徴です。
異世界の王女の夫となるわけですから、婿入り道具としてはこれくらい大掛かりなもののほうがいいのかもしれません。
この巻では言語や数字に関する基本的な文化の違いから魔法に関する基礎など、詳細な舞台設定の解説に重点が置かれており、大きな動きはありません。
文章は読みやすく、多少の都合の良さはあっても世界観はよくできているので退屈はしないと思います。
作中では早速税務処理に効果を発揮しているようですが、Excel中級者になると効率よく民を運用できるようになるらしいので、主人公がもたらす文化の影響がどう波及していくのか気になるところです。