ありふれた職業で世界最強 零1(著:白米良)
外伝だとか、後日談だとか前日譚なんて出していたら、読者もなんだかよく分からなくなってきたり、本屋でよくある突発性の「今何巻まで買ってるっけ?」病を発症しないとも限りません。
このお話は、本編で主人公たちが攻略している迷宮の創始者たる”解放者”にスポットを当てた前日譚です。
組織の創設とメンバー集め、そして最終的には迷宮を造るに至るまでを描く…のではないかと思われます。
正直、表紙はユエちゃんかと思っていましたが、2巻で本編主人公たちを苦しめたミレディちゃんです。
ミレディちゃんかわいいです。
ぶっちゃけ本編より面白いです。
結局は神に及ばず迷宮の深奥で死を迎えることになる解放者たちですが、この巻で登場したキャラクターだけでもなかなか魅力的だと思いました。
展開は概ね予想通りという感じですが、勧善懲悪が明確でとても読みやすい本でした。
ありふれた職業で世界最強8(著:白米良)
そんなこんなでもう8巻です。2巻あたりでスルーした迷宮を異世界メンバー、同級生勇者一行と共に攻略します。
精神攻撃は基本だなんて言いますけど、おかげで主人公の南雲ハジメは精神的に一回り成長したようです。
結果、シアちゃんがついに(?)正ヒロインへ昇格しました。
迷宮は後一個、それで元の世界に帰ることはできるのか? 続きは……気が向いたらということで。
ありふれた職業で世界最強7(著:白米良)
最強として目の前の障害を排除していれば、いずれは大きな流れを作ることになります。
今回は、そんな異世界の常識であるところの亜人族の奴隷、その解放運動に関わるお話です。
シアちゃんの家族である兎人族を鍛えたのは2巻のお話で、描写が少なすぎてこの作品における一番都合のいい展開だと思うわけですが、まあそんな些細なことは気にせず読むのがここまで買ってきた読者の正しい態度です。
そんなわけで、既刊はすべて読むことになりそうです。
ありふれた職業で世界最強6(著:白米良)
相変わらず、大筋のストーリーの流れはなかなかおもしろいです。
魔人族の侵攻、主人公と神の使徒との戦い、そして1巻から示唆されていたクラスメイトの裏切り、ボリュームはなかなかのものだと思います。
普通の人に比べたら十分チート級なものの、主人公一派の中では劣る実力だった白崎香織のパワーアップなど大胆な展開も見どころです。
結局、このまま行くと既刊は全て読んでしまいそうです。
ありふれた職業で世界最強5(著:白米良)
今回は大盤振舞い、迷宮を2つも攻略します。
道中、すでに攻略済みの魔人族とも相対するのですが、覚えたての神代魔法を使いこなすという主人公一派に負けず劣らずの実力の割に、急な事態にとても弱い残念な感じのキャラになっております。
とりあえず日本には人妻も連れ込むことになったり、ハーレム化も天井知らずです。
主人公がいつまで一途を貫けるのか……好みはあると思いますが、ブレないことはいいことだと思います。
ここまで読んでおいて、実は好きなキャラは一人もいないのですが、続きは気になるのがもどかしいところです。