青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない(著:鴨志田一)
6巻です。
前回、SF(すこしふしぎ)日常系などと書きましたが、実際は結構シャレにならない事象が多く、解決しなかったらどうなったんだよ…なんて思うわけですが、この巻のお話となると、そんなゆる~い表現では済まされない事態に発展したなあと感じます。
内容は結構深刻なのですが、起こっている事象や突きつけられた選択の構図がとても分かりやすく読みやすいぶん、こういった作品が好きな人はしばらく憂鬱な日々を送るのではないでしょうか。
次は10月刊行だそうですが、とても続きが気になるところです。
この著者のことですから、きっと素晴らしい結末を用意してくれるんじゃないかと…ハッピーエンド…ですよね?
青春ブタ野郎はおるすばん妹の夢を見ない(著:鴨志田一)
本屋で見かけたものの、巻数が分からないとお嘆きのあなた! あとがきを読めばわかります。
5巻です。
アニメ化もされた『さくら荘のペットな彼女』と同じ著者の作品です。
正直、さくら荘は一巻だけ読んでアニメもろくに観なかったのですが、10巻まで出たんですね。
この作品は、思春期特有の不安や絶望、甘酸っぱい想いや葛藤とともに、各々の日常に忍び寄るSF(すこしふしぎ)的な事象『思春期症候群』を解決しながら青春を送る、そんなお話です。
…正直記憶が曖昧なので、なんか入れ替わったりループしたり存在の力がなくなったりしたな―という漠然とした事柄しか覚えておりませんが、『さくら荘』を読んで感じた、著者の構成の巧さがとても良く作品に現れていたと思います。
この巻ではタイトルが示すように、主人公の妹の思春期症候群を解決…するというのは想像のとおりですが、あまりSF的な現象はみられず、過去に心の傷を負った人とその周囲の人とのドラマに主眼が置かれているような気がします。
ちょっとWikipedia見てたら次のネタバレをしちゃったんでさっさと続きを読みたいと思います。
学戦都市アスタリスク 07.祭華繚乱(著:三屋咲ゆう)
最近、こんな感想とも言えないようなものを書くのが面倒になってきたのですが、まあ続けていれば倦怠期みたいな、そういった気分にもなるかなって思います。
とは言え、読書の記録は残していこうと、やる気という限りある資源を振り絞ってキーボードを叩いています。
しかし、最近は暑いですね。まだ6月ですよ!
これで絶賛梅雨入り中だって言うんだから、不快指数がハンパないわけです。
さて7巻です。アニメは一昨日終了しました。最後は一期OPで締めたわけですが、完全に俺たちの戦いはこれからだエンドでしたね。
その最後の映像にちょろっと出てきたアイドル? グループがこの巻に登場します(主人公たちとのカラミはありませんが…)。
主人公ペアが制した《鳳凰星武祭》に続いて開催されるチーム戦、《獅鷲星武祭》の前準備と、他の学園のいろいろな思惑が交差する…そんな巻です。
アニメも終わったし、もっとスローペースで読んでいこうかな…と思う今日このごろです。
ワールド・ティーチャー異世界式教育エージェント3(著:ネコ光一)
やっと一巻の展開が回収されます。
主人公たちの交友関係は更に広がりを見せますが、今後もどんどん増えていくのでしょう。
作中では『教師』という単語からティーチャーという家名を連想していたので多少の違和感を感じますが、師にあたる人物や腕の立つものを『先生』と呼んだりもするので、細かいことは気にするなってことなのでしょう。
元となったWeb版は拝見しておりませんが、恐らくまだ序章のようなもので、次の巻で学校を卒業した後、より物語は大きくなっていくのだろうと思います(ワールドと題してますからね)。
そのためか、本の厚さの割に展開は軽めなので、とても読みやすいと思いました。
ワールド・ティーチャー異世界式教育エージェント2(著:ネコ光一)
主人公の魔法の適正が無属性であること、さらに無属性は無能と蔑まれる…と聞けば、学校に入学するということは、つまり展開は概ね予想されるものになるかと思います。
一巻の冒頭でチラッと出ていた新キャラも登場し、主人公が転生した世界のことも少しづつ判明していきます。
1巻からそうでしたが、とにかく貴族という身分を笠に着る人族の跳梁跋扈ぶりが事あるごとに描写されます。
主人公のクラスメイトのようにまともそうな家もあるようですが…。
あとがきにあるボツ案も気になりますが、あれこれやっていると終わらないコンテンツになってしまうんでしょう。
次にも期待です。