日記

蜘蛛ですが、なにか?4(著:馬場翁)

2017.03.23

ついに大迷宮を脱し地上に出たものの、マザーの規格外の行動により再び迷宮へ。
魔王(本物)も現れ防戦一方となり、地上と迷宮を往復する逃げの繰り返し。

最後はちょっと都合がいいような気もしますが、しっかりと伏線は張ってあったものなので、よく出来た展開だと思います。

勇者一行も他の転生者たちと合流、蜘蛛子ちゃんもまだ赤ん坊の転生者と遭遇し、物語はどんどん動いていきます。

前回、『魔王は一体誰なのかなんて考えるまでもない』と思ったのですが、どうも違うようなそうでもないような感じで、続きが気になるところです。

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蜘蛛ですが、なにか?3(著:馬場翁)

2017.03.22

既存作品のせいで感覚がおかしいだけで、3巻までくるとなかなかの長編だなあと思うわけですが、まだまだ終わりそうにないと感じさせる構成になっています。

Web小説というフォーマットからすると、書籍化するときに一冊あたりの区切りを考慮するというのはなかなか大変なんじゃないかと思うのですが、この作品は場面の切り替わりが激しいので、うまいことそれぞれ収まっている感じがします。

かつて自らを恐怖に陥れた地龍と対峙する蜘蛛、迫りくる陰謀に翻弄される臆病な勇者、それぞれの物語が大きく動いていきます。

魔王は一体誰なのか? なんて考えるまでもないわけですが、地上に出た蜘蛛子ちゃんのさらなる成長に期待しています。

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蜘蛛ですが、なにか?2(著:馬場翁)

2017.03.21

基本的には1巻と同じ流れで物語が進行します。

蜘蛛サイドは地道なレベル上げとスキル習得をしながら成長し、勇者サイドは学園へ入学し来たる魔王軍との戦いへ備える、そんな予想された展開……。

かと思いきや、蜘蛛サイドは不穏な響きのスキルや単語によって次第に深淵へと近づき、他の転生者たちも成長によって内面が否応なく変化していくという、なかなかシビアな世界観が見え隠れします。

そして追加される魔王サイドの物語。
ここにきて実のところ、各々の物語の時系列が実はまったく違っているということが明らかになるのがこの巻の重要なポイントでしょうか。

蜘蛛子ちゃんの成長物語を基本に、外の世界の物語も差し挟み、気になる情報を小出しにしていくという、バランスのとれた構成になっていると思います。

ところで、カティアちゃんの言葉遣いがけっこう変だと思うんですけど、意図したものなんでしょうかね?

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最強魔法師の隠遁計画1(著:イズシロ)

2017.03.20

よくもまあ、こんな金太郎あめみたいに代わり映えのしないジャンルの本を読めるなと自分でもビックリです。

最強の名に偽りなき主人公が未熟な同級生や後輩の成長を促しながら退役後の生活を謳歌する……と、ほぼタイトルから予想されるような内容です。

魔法や魔獣など、ファンタジー世界でありながら電気や液晶、ホログラムという単語が出てくるなど、表現は現代的です。貴族という身分もあるようですが、あまり重要な要素ではなさそうです。

魔法という概念、登場人物たちの描写は非常に丁寧で、世界観は良く出来ています。
よく出来ていますが、冗長なため物語の進行が非常に遅いです。そのため、この巻では大きな動きはありません。

また、主人公とヒロインたちの間には大きな経験の差があるためか、文章や掛け合いを通してだとあまり魅力を感じることが出来ませんでした。
これはキャラクター付けの問題かもしれません。テスフィアとアリスには明確な性格の違いがありますが、短い台詞や感嘆を表す文字だけだと、どちらの動きなのか読めないことがよくありました。

同じなろう系ということで、心理描写の冗長性や掛け合いの拙さが『魔法科高校の劣等生』の1巻あたりとすごく似ていると感じたのですが、どうなんでしょうね。

とりあえず、

結局、唖然とした顔を浮かべたその場の全員が中断していた試験のことを思い出すまでは、理事長に一纏めにされた黒煙が、すべて外へ追いやられるまでかかった。
P.216

というような難しい記述はなんとかしてほしいなと思いました。

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蜘蛛ですが、なにか?(著:馬場翁)

2017.03.20

単行本なんて滅多に買わないのですが、たまには一冊くらい買ってやろうかという気になったりもします。
ラノベといえば文庫、くらいには文庫が溢れている世の中、正直言って単行本はちょっと高いなあと思うわけですが、出版側もそれなりには自信があるということでしょうか。
ともかくCMを観て買ってしまった私はまんまとその売り方にかかってしまったということでしょう。

CMや帯の宣伝文句を読めば一目瞭然ですが、人外系転生モノです。

スキルやレベルアップの概念は非常にゲーム的なものの、それ以外は普通のファンタジー冒険譚です。

実際のところ、この巻では主人公の蜘蛛は生まれたダンジョン内を冒険して終わるのですが、主人公以外の転生者についても個々のストーリーが展開されるため、読者はダンジョン以外の世界についても少しだけ触れることが出来ます。

タイトルからしてそうですが、一部スラングを用いて描写される主人公の内面はあまり小説的ではないため、合わない人はいるかもしれません。

転生少女の履歴書』なんかが好きな人にはおすすめできる作品です。

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